ラベル新聞 2015年6月15日号

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高硬度でロングジョブに効果

「DLCコーティング刃」提供

㈱フナミズ刃型製版(埼玉県朝霞市栄町、木原一裕社長)はこのほど、マグネットによる着脱を可能とした同社のゼンマイ刃「エコマグ」の耐久性を向上させた「DLC(Diamond-LikeCarbon)コーティング刃」の提供を開始した。

DLCは、炭化水素や炭素の同素体から成る非晶質硬質膜の総称。高硬度性や低摩耗性、絶縁性といった特性を有し、自動車部品をはじめ切削工具や金型などに使用されている。

DLCコーティング刃は、刃型表面に0・3㍃㍍のごく薄い皮膜を形成し、切れ味を低下させることなく硬度を高めたもの。硬度が高いとされるミラー刃に比べて、最大で約8倍の耐久性を確保している。

同社は昨年からDLCコーティングを施したフレキシブルダイの供給を開始しており、これの成功を受けゼンマイ刃への技術の応用に着手。ゼンマイ刃の使用環境に応じた最適なコーティング加工を研究し、複数のラベル印刷会社による検証実験を重ねて今回、サービスの提供を開始する。

DLCコーティング刃について、木原社長は次のように解説する。

「2011年にラベルエキスポヨーロッパを視察した際、海外では非常に多くの表面加工技術が存在していることを学んだ。以来、金属加工分野の展示会に足を運ぶなどして、当社が提供する刃型の品質を高める最適なコーティング技術を模索してきた」

「例えば酸化チタンを含有するホワイトインキなど、刃持ちのよくない案件に臨むお客さまは、一度に5、6型オーダーしていた。DLCコーティング刃は単純に刃型代を抑えるだけでなく、刃型の取り替えに要してきたタイムロスがなくなる上、調整毎に発生する損紙も抑制。特にロングジョブ時に使用すれば、大幅な生産効率の改善に効力を発揮する」

DLCコーティングを施した刃材を常備することで、通常のゼンマイ刃同様即日発送も可能という。木原社長は「ゼンマイ刃に耐久性向上をさせるコーティング処理を施したのは当社ならでは。刃持ちが悪くてお困りの方、1回の仕事で何型も用意している方はぜひ一度ご相談いただきたい」と語る。

問い合わせは同社(☎048・465・2140)まで。