ラベル新聞 2010年11月1日号

ラベル印刷向け「プロファイル作成」開始

㈱フナミズ刃型製版(東京都練馬区高松、☎03・5393・3170)は、「Japan Color」をターゲットにしたカラープルーフ出力とは別に、シール・ラベル印刷機をシミュレーションしたカラープルーフを出力するための「プロファイル作成サービス」を開始した。シール・ラベル印刷に特化した初の色に関する指標として期待が寄せられる。

凸版印刷方式では通常、印刷方式や印圧、インキの種類、濃度、基材、線数、版の種類などの諸条件次第で再現される色が異なる。

「プロファイル作成サービス」は、より正確な色再現を実現するため、各社の印刷機で印刷したチャートをもとに、印刷条件に適応したプロファイリングを実施するもの。印刷条件をシミュレーションしたカラープルーフを事前に確認することで、色のトラブルを抑制して色精度の高い印刷結果を安定して得られるようになる。対象は、凸版方式の輪転機や間欠機、半輪転機など。

「プロファイル作成サービス」の提供開始に際して、木原一裕社長は「高品位を要求されるオフセット印刷では、元々プロセスカラー印刷がメーンで、色合いの指標として『Japan Color』を統一規格としている。それに対して、シール・ラベル印刷は10数年前まで特色がメーン。工業系は大半が単色印刷といった背景から、これまで基準となる制度も存在せず、また、基準がないことに対しての問題意識もなかった」と現状を指摘。

シール・ラベル業界で95年に凸版間欠機が開発されて以降、プロセスカラー印刷の割合が増加。あわせて近年のCTPの普及と、印刷機や印刷技術、副資材の機能が向上してオフセット品質に迫る印刷手法が確立した。こうした一連の流れの中で、色の問題が顕在化してきた。

木原氏は「データだけ支給された場合、何に色を合わせれば良いか、どういった色になるのが普通なのかが分からない場合が多い。またオフィスのレーザープリンタやインクジェットで出力されたカラーカンプが添付されていても、そのまま製版、印刷して同じ色を再現するのは不可能に近い。事前にプロファイルを作成しておくことによって、印刷前にどういった色に仕上がるかシミュレーションが可能となる。また、必要に応じて印刷前に色を調整し支給されたカンプに合わせ込むデータ修正も可能となる。予測が立つことで、版の作り直し、生産ラインの停止といったコストと時間の浪費が避けられる」と利点を強調する。

プロファイル作成の基本セット価格は、4色2種計8版の専用チャート製版、専用チャート測色、プロファイル作成、プルーフ出力と確認で価格は15万円から。カラープルーフ出力はA5サイズで1枚1500円からで、プロファイル作成ユーザーは500円(いずれも税別)。

木原氏は「カラープルーフは、発注者と受注者が意思疎通を図るための重要な共通項。当サービスを通じて、シール・ラベル業界における印刷品質の安定と生産性向上を実現できれば」とコメントする。

今後同社はデジタル印刷機やインクジェットプリンタ、レーザープリンタ、シール印刷機も含め、各種印刷機間のカラーマッチングやモニターのキャリブレーション等、色に関わるトータルソリューションサービスに力を注ぐ方針だ。