フレキソ版を使った印刷

今回、記念すべき第1回目にご紹介するのは「シール印刷機で使用できるフレキソ版」についてです。

フレキソ版の特徴や種類についてはこちらをご覧くださいませ。

先日、とある会社様でクレープ紙への印刷に立ち会いました。
今回実験で使用した版は再現性に優れたCTP樹脂版の富士トレリーフ「GL-L 9T」と
CTPフレキソ版 東洋紡「QH0.95T」の2種類。そして圧胴も通常のゴム製のものと、硬度の高いスチール製の2種類を使用しました。

つまり・・・

①GL-L 9T 普通の圧胴(ゴム製)
②フレキソ版 普通の圧胴(ゴム製)
③GL-L 9T 硬めの圧胴(スチール製)
④フレキソ版 硬めの圧胴(スチール製)

の4パターンの印刷物を比較検証となります。

はてさて結果は・・・

このように並べてみるとその差は歴然!

③の様に、CTP樹脂版を使用し圧胴を変えただけでもベタのカスレがなくなりましたが、
④と比べてしまうと、緑色のカスレや目立ってしまいます。


③9T × 硬めの圧胴を使用した印刷物の拡大
凹部分にインクが乗らず、カスレの原因となっています。


④フレキソ版 × 硬めの圧胴を使用した印刷物の拡大
クレープ紙の性質を損なわず、凹の部分にもキレイにアミが乗っています。


今回はクレープ紙での印刷でしたが、上質紙やサテン、不織布などでも再現性を発揮するフレキソ版。

版も重要ですが、基材に合わせた圧胴の選定も重要になってくることが分かりました。

第一回「フレキソ版」についてのご案内、いかがでしたでしょうか。

次回もお楽しみに♪