ラベル新聞 12月1日号

ヴィープス チェアマン企業を訪問 フナミズ刃型製版視察

任意団体ヴィープス(木原一裕チェアマン)は11月17日、会員企業を訪問する企業視察を実施し19人が参加した。

今回自社を開放したのは、木原チェアマンの㈱フナミズ刃型製版(埼玉県朝霞市栄町)。参加者を3グループに分けて、同社の「製版」「オンデマンド」「ゼンマイ刃製造」「腐食刃製造」の各部門を順に視察した。

製版部門では、オペレーターの作業画面を通じて業務を紹介。顧客から届いた入稿データに対して「網点が断絶する部分を目立たなく修正する」「自然な仕上がりになるようボケ足しを修正する」などといった画像編集プロセスを眼前でレクチャーした。

「実際の印刷機による仕上がり具合を把握していないとできないのでは」という質問に対して、修正前と修正後のシール実物を掲示。机上の理論・知識だけではなく現物と照らし合わせて蓄積したノウハウであることを示した。

腐食刃製造の工程ではマシニング機による切削を間近で見たり、ゼンマイ刃製造では実際に体験してみたりと、異なるものづくりの現場を見学した。

参加者は「あらためて細かな技巧やノウハウに基づく仕事であることが知れた」「女性も多く活躍している職場だという印象を受けた」「本棚に自動販売機、エアコンの操作パネルなど、社内のそこここにSDGsを全員で取り組み実践している姿勢がうかがえた」などといった感想が聞かれた。