ミシン刃とアンカット!

破線状の切れ目が、裁縫用のミシンを使って縫った縫い目の形と似ているために「ミシン目」と呼ばれています。
身近にあるものだとチケットやクーポン券なんかで使われていて、シールの切り取りを容易に行えるように加工されています。
また、折ることを目的とした使われ方もします。

今回のブログでは、そのミシン目加工をするための「ミシン刃」がどのように加工されているか、またどんなミシン刃が作製可能かをご紹介させていただきます。

ミシン刃の表記について

ミシン刃の表記はcut : uncut 単位mmで表現されることが多いです。
例えば3:1と言えば下図のように、切り刃3mmとアンカット1mmという意味です。

ゼンマイ刃用のミシン刃では、「1 : 1」「2 : 1」「3 : 1」の3種類と
マイクロミシン刃「0.35:0.15」「0.2:0.15」の2種類を既製刃として在庫しています。
※ネーマー刃(当社標準の刃材)相当で刃先角度は49°

他、既製刃としてないものは自社加工しています。

ミシン刃の自社加工

上図のように変則的なミシン刃や、既製刃には無いピッチやアンカットの幅もグラインダーを用いて特注で作製致します!
またネーマー刃以外の刃材でもミシン刃の作製が可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。
※アンカットの最小幅は0.3mmとなります。

ミシン刃には糊だまりが出来やすいと言われます。
そんなときは非粘着効果があるシルキーコートや自社コーティングのCSコートがお勧めです。
※ミシン刃部分のみのCSコーティングも可能です。
CSコートについてはこちらの記事で

アンカット0.2mm研究中!

先ほどミシン刃のアンカットの最小幅は0.3mmと書きましたが、
今月初めて0.2mmのアンカットの作製に成功しました!

写真ではアンカットの幅伝わりませんね(-ω-;)

ミシン刃として提供することを目標に、安定的な加工ができないか現在研究中です!
進捗がありましたら、またブログにて報告をさせていただきます。

乞うご期待!!

ちなみにフレキシブルダイでしたら、アンカット0.2mmでミシン刃の作製が可能です。
また曲線や変形のミシン刃もきれいに仕上がります。

最後までお読みいただきありがとうございました。