白コート白糊でのラベル作製事例

白コートって?

白コートはアルミ蒸着したポリエステルフィルムに白色のコーティングを施した基材です。
※蒸着とは、金属を蒸発させて素材の表面に付着させる表面処理あるいは薄膜を形成させる方法を指します。

透明PET
↓アルミ蒸着
銀ツヤ
↓表面への白色コーティング
白コート

という感じです。白コートは水濡れに強く、高い隠蔽性をもっているのが特徴です。

白コート/白糊でのラベル作製例

一般的な白コートは、透明な粘着剤を基材に塗布しているので、糊面は基材の色=銀色になります。しかし、今回ご紹介させていただく白コートには白色の糊を塗布しております。
糊面が白色ですので、透明な材料を貼り合せることで白印刷することなく(白インキを使用することなく)両面印刷をすることが可能です。

今回はこの基材を使用したラベルについてお客様からお問合せを頂いたので、当社の設備で白コート/白糊の基材を使用した両面ラベルの作製ができるかどうか!?サンプルをいただき、実際に試していきたいと思います!

1.透明PETへの印刷

まずは貼り合せに使用する透明PETへの印刷です。こちらは糊面からデザインを見ることになるので逆刷りを行います。(使用基材:透明PET50/強粘再剥離/黄セパ)

2.貼り合せ

続いて透明PETと白コート/白糊の貼り合せです。貼り合せの際は真っ直ぐに、皺が入らない様にラミネーターを使用します。普段ラミネートをセットする部分に白コートをセットし、先ほど印刷した透明PETをラミネーターにかけていきます。

3.白コートへの印刷

貼り合せた材料を再度印刷にかけます。この時、材料を印刷機にセットする方向を間違えてしまうと表裏で印刷の向きが合わなくなってしまうので、透明PETへの印刷時に出力方向を確認しておきます。

4.完成!

印刷が終わったら、プロッターで指定のサイズに抜き加工を行いラベルの完成です!

一見白い材料に印刷しただけに見えますが、ラベルをセパレーターから剥がしてみると、糊面にも印刷がされています!

実際に貼ってみた!

作製したラベルを当社入口に貼ってみました。今まで貼っていたラベルと大きいサイズのラベルの貼り方に関してはこちらをご覧ください。

外側から
内側から

ご来社いただく時とお帰りになられる際に異なるメッセージをお届けできるラベルになっているのは、様々な場面で活用できそうですよね。

今回ご紹介させていただいた「白コート/白糊」の基材ですが、現状弊社で常備はしておりません。
皆さまからご注文を頂けてから材料を取り寄せますので、ラベル作製に通常より1、2営業日多く時間が掛かってしまいますのでご了承くださいませ。

オンデマンドラベルのお問合せ先
TEL : 048-465-2142 担当:中村(ナカムラ)
MAIL : nakamura@hagata.co.jp もしくは
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