当社の恒例行事となった年賀状デザインコンペ。
デザイン条件は「自社の設備や技術を利用し魅せることができること」
2023年はラベルの表と裏(セパ)に半抜き加工を施し、キャラクターシールになるものを皆様にお届けしております。
2022年の年賀状記事はこちら
仕様について
元データ
①オフセット間欠輪転印刷機で印刷し、C(シアン)線部分は表面をフレキシブルダイで半抜き。
②Y(イエロー)線部分は裏面のセパをゼンマイ刃で半抜きし、シートカットで仕上げる。
実際に仕上がったものがこちら
シートカットで仕上げたことにより、シートの角に指を引っ掛けるだけで簡単に縁のみセパを剥がせます。
この仕様にしたところ、いつも年賀ハガキにシールを貼ってくれている方から、全面剥がすよりも断然貼りやすかった!と非常に好評でした。
まずは自社のオンデマンド印刷で試作をして、裏面(セパ)の半抜きが仕上がりから何ミリ内側にあれば年賀はがきにシールを貼れるのかを検証し、その後株式会社フォーワテック・ジャパン様で量産してもらいました。
年賀はがきシールの作成にご協力いただいた株式会社フォーワテック・ジャパンのご紹介です。
株式会社フォーワテック・ジャパン様
〒955-0832 新潟県三条市直江町4-1-54
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デザイナーの思い
デザイン着想のきっかけは昨年開催されたIGASです。
株式会社三條機械製作所様より展示印刷機で使用する版型、デザインのご依頼があり、そのうちの一つがキャラクターシールのデザインでした。
デザイナーとしてはただ作って配るだけでなく、実際にシールとして使ってもらいたい!という気持ちが芽生え、開催が11月ということもあり、年賀状に貼って使ってもらえるデザインを作りました。
とても評判が良かった(と思いたい)らしく、自社の年賀状もこんな感じで楽しんでもらえるものが作れたらと思い、考えた末にこの方法を思いつきました。
しかも十二支のシールなので、なんと・・・
2035年の次回卯年までお使い頂けます!!
私のデザインが12年も皆様に使ってもらえると思うとデザイナー冥利に尽きますな!!
IGASでシールのデザインと版型を提供させていただいた株式会社三條機械製作所様のご紹介です。
株式会社三條機械製作所様
〒959-1151 新潟県三条市猪子場新田1300番地
HPはこちらから
まとめ
本当は三層シールを使えば表と裏(セパ面)の両面を抜き加工もする必要なく、
より簡単にキャラクターシールの年賀状を作成できましたが、今回は発案者の手法を尊重したのと、刃型屋なのであえて刃型をつかって加工しました。
この仕様の利点として、貼る時に全面糊にならないため内職の時も随分貼りやすかったみたいです。
三層シールとは
今回の年賀状シールは株式会社フォーワテック・ジャパン様に量産を依頼したため、オフセット印刷でしたが、オンデマンド印刷か凸版印刷用の版で印刷しても同仕様のシールは作成可能です。
最後までお読みいただたき、ありがとうございました。