先日開催された「ラベルフォーラム2026」では、多くのお客様に弊社ブースへお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。
今回の展示会では、弊社が新たに開発した非粘着コーティング「SILI-FUN3(シリファンスリー)」を初披露しました。
実際に見て、触って、非粘着性能を体感していただけるコーナーを設けたところ、予想を上回る大きな反響をいただきました。
展示会終了後も、既存のお客様だけでなく新規のお客様からも多数のお問い合わせをいただいております。
今回は、そんなSILI-FUN3の特徴や名前の由来、実際の比較検証についてご紹介します。


SILI-FUN3(シリファンスリー)とは?
SILI-FUN3は、粘着力の強い糊を使用したシールの抜き加工における、糊の付着や糊戻りなどの問題を解決することを目的に開発した、弊社独自の非粘着コーティングです。
ゼンマイ刃とフレキシブルダイの両方に施工することができます。
従来の非粘着コーティングには、刃材メーカーが提供する「シルキーコート」や、弊社独自の「フッ素コート」「CSコート」などがあります。
※CSコートは廃盤予定です。
しかし、こうした従来のコーティングについては、お客様から「効果があった」という声をいただく一方で、「あまり効果を感じられなかった」という声もありました。
それでも、より多くのお客様に効果を実感していただける非粘着コーティングを作りたい。
そんな思いから、SILI-FUN3の開発が始まりました。
従来のコーティングとの違い
SILI-FUN3の大きな特徴は、コーティング自体の性質にあります。
従来のコーティングが比較的硬質であるのに対し、SILI-FUN3はゴムのような弾力を持ったコーティングです。
この柔軟性のある被膜によって、糊が付着しにくい表面を実現しています。
さらに、加工後のミシン刃にもコーティングを施すことができるため、グラインダーで削った谷の部分にも非粘着効果を付与し、糊だまりを抑えることができます。
なお、非粘着性能が非常に高いため、フレキシブルダイでは施工面にスポンジを貼り付けることができません。
ただし、SILI-FUN3によってシールが刃型に持ち上げられにくくなるため、そもそもスポンジ自体が不要になると考えています。
なお、コーティングの施工に伴い、通常の製作納期よりも1日長くお時間をいただきます。
SILI-FUN3の名前の由来
SILI-FUN3は、弊社が開発した非粘着コーティングの3代目にあたります。
当初は「シリコンスリー」という名前も候補に挙がりましたが、商標などの関係から別の名称を検討することになりました。
そこで取り入れたのが、弊社の新しいロゴにも使用されている「FUN」という言葉です。
FUNには、弊社が大切にしている「楽しむ」という思いが込められています。
ものづくりを楽しみ、新しい技術への挑戦を楽しむ。
そんな思いを込めて、「SILI-FUN3(シリファンスリー)」と名付けました。
動画で比較
SILI-FUN3の非粘着性能を、実際に動画で比較してみました。
検証では、建材用の両面粘着シート(日東電工製 NW-H9004)をアクリル板に貼り付け、取っ手を取り付けたゼンマイ刃の刃先を押し当てて、アクリル板が持ち上がるかどうかを確認しました。
比較したのは、以下の5種類です。
- ネーマー刃(コーティングなし)
- ミラー刃(コーティングなし)
- シルキーコート
- CSコート
- SILI-FUN3
各種刃材の特徴については、こちらのページをご覧ください。
それでは、実際の比較動画をご覧ください!
いかがでしょうか?
他の刃材では粘着シートが刃先にくっつき、アクリル板が持ち上がってしまうのに対し、SILI-FUN3ではまったくくっつかないことがおわかりいただけるかと思います!
施工価格について
SILI-FUN3は、できるだけ多くのお客様にお試しいただけるよう、従来の非粘着コーティングよりも導入しやすい価格に設定しました。
- ゼンマイ刃:1面あたり +1,000円
- フレキシブルダイ:1型あたり +3,000円
※価格はすべて税抜です。
従来のコーティングでは、刃型の価格に対してコーティング費用が大きな負担となるケースもありました。
SILI-FUN3では、コスト面でも採用しやすい製品を目指しています。
なお、他社製の刃型や、長期間使用された刃型への追加施工については、性能を保証することが難しいため、原則として対応しておりません。
まとめ
SILI-FUN3は、約2年間にわたる試行錯誤を経て完成した、弊社の自信作です。
従来のコーティングとは異なるアプローチによって、これまで以上の非粘着性能を目指しました。
現在もさらなる性能向上に向けて改良を続けているほか、ゼンマイ刃やフレキシブルダイだけでなく、ビク型への応用についても検証を進めています。
粘着力の強い糊による抜き加工でお困りのお客様は、ぜひ一度「SILI-FUN3」をお試しください。
皆様からのお問い合わせをお待ちしております。

木原 優/Yu Kihara
フナミズ刃型製版の営業担当
本ブログは「シール印刷にまつわるお役立ち記事」をテーマに運営